2016年04月25日 Monday 更新
このたびの熊本地震は、震度7という非常に大きな前震と本震があり、その後も、大きな余震が何度も、なおかつ広域にわたって起こり、ここ最近の地震とは異なった様相を呈しており、今後の予測が立たない状況です。われわれが経験した中越地震の時も余震が続き、揺れていない時でも揺れている気がして、心休まらず不安な状態が続きましたが、現在、被災地の人は、その比ではないでしょう。余震により、いつ建物が崩壊するかわからず、車で寝泊まりする気持ちもわかりますが、“エコノミークラス症候群”の発症が相次いでおり、やはり現状では、避難所の方が安全ではないかと思います。そして、被災地から離れた広域避難所への移動など、他のよりよい方策が早く準備されればと思います。
熊本県の産科医療も大変なようです。建物の損壊や、ライフラインの寸断などで、熊本市内の総合周産期センターをはじめ多くの分娩施設でお産ができない状況で、現在、熊本大学医学部産婦人科が妊婦さんの窓口となって、分娩は大学の附属病院を中心に行い、妊婦さんの状態に応じてかかる医療機関の振り分けを行って、なんとかしのいでいる状況です。電気、ガス、水道は、ふだんあたりまえのように供給を受けていますが、われわれは、普通に使える事に改めて感謝しなければなりません。ライフラインの復旧とともに、早く元どおりの産科医療ができるよう祈っています。

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