2016年12月05日 Monday 更新
ここのところ寒さが増してきて、いろんな種類の感染症が流行するシーズンとなりました。当院に通っている妊婦さんの中にも、りんご病(伝染性紅斑)やマイコプラズマ肺炎にかかった方がおられます。インフルエンザにかかった妊婦さんは今のところいらっしゃいませんが、今年はすでに流行が始まっており、十分な注意が必要です。まずは、予防接種を受けていない方は早めに接種を受けてください。これで、完全に予防できるわけではありませんが、もしかかっても、少しでも重症化するのを防げます。インフルエンザにかかった場合でも、ウィルスが直接胎児に影響をあたえることはありませんし、よく使われる抗ウィルス薬(タミフルなど)を使用して構いません。授乳中の方でもOKです。しかし、何よりも予防が大事で、これから忘年会など人混みに入っていく機会が多くなりますが、これをできるだけ控えましょう。そして、外出後など、手洗い、うがいをこまめに行ないましょう。
ところで、先日、上越市内の養鶏場で、鳥インフルエンザの感染が確認され、現在、感染を封じ込め、拡大を防ぐために、県や市が総力をあげて対処しています。鳥インフルエンザの、トリからヒトへの感染はきわめて稀で、感染したトリと濃厚な接触がなければおきないようですが、いつウィルスが変異してヒトへの感染力が強くなるかわかりません。こちらにも、十分注意していきましょう。

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