2003年12月08日 Monday 更新
分娩第Ⅱ期、すなわち 子宮口が全開し いきみ始めてから、赤ちゃんを急いで娩出させる必要が生じた時に行われるのが、吸引分娩です。
実際にどんな場合があるかというと、①胎児心拍数が下降し、赤ちゃんが仮死状態となる危険性があり、早く娩出したい場合、②母体に心臓病や妊娠中毒症があって、いきむ時間をなるべく短くしたい場合、③陣痛が弱かったり、胎児に回旋異常等があり、赤ちゃんの頭がすぐそこにあるのになかなか児娩出に至らない場合、等です。こういった場合に、赤ちゃんの頭にカップを装着し、陰圧をかけて吸引しながら、陣痛発作にあわせて?引します。通常、1~3回ほどの?引で娩出します。お腹の上から押してやる(クリステレル圧出法)をいっしょに行う場合もあります。また、吸引分娩で生まれた赤ちゃんの頭には、時々頭血腫というこぶのようなものができる事があります。これは、自然にひいてなおっていきますので、御心配なさらないで下さい。

今年もあとわずか
イラク問題で日本国全体が悩みながら終わりそうな2003年ですが、我々にはアルビレックス新潟J1昇格という明るい話題もありました。来年は1つでも明るい話題が増えることを祈っています。
さて、当院の外来は、12月30日(火)が最終日で、通常より早い午後4時に終了させていただきます。新年は、1月4日が日曜日であるため、1月5日(月)より開始させていただきます。お間違いのないよう、よろしくお願いいたします。

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