2006年07月17日 Monday 更新
先日、当院で、平成元年生まれの妊婦さんが元気な赤ちゃんを出産し、おかあさんになりました。当院でははじめての、平成生まれのおかあさんです。お産はやや時間がかかりましたが、よくがんばり無事出産にいたりました。
最近は、晩婚化、勤労女性の増加などの社会的背景から、高年出産が増加していますが、10代の出産もわずかながら増加しています。高年出産は分娩のリスクが高くなりますが、若年出産はリスクが少ないかというとそうではなく、低出生体重児の頻度や周産期死亡率は高いようです。その原因は、前期破水や切迫早産になる割合が高く、結果的に早産になることが多いからと考えられます。ただこれは、身体的要因よりも、妊娠、出産に関する知識や準備不足からきているようです。実際、10代の妊婦さんに、しっかりと周産期教育を行うことで、早産の割合を減少させることができたという報告もあります。幸い当院では、これまで10代の妊婦さんで早産した例はありません。
ところで、10代のおかあさんには、育児面でも経済面でもまわりからの援助が必要です。われわれもご家族とともに見守っていきたいと思います。

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