2006年09月04日 Monday 更新
秋篠宮妃、紀子様が、前置胎盤のため、9月6日に帝王切開術を受けられることが決まりました。
前置胎盤とは、胎盤が子宮口を覆って付着している状態で、お腹がはったり、陣痛が始まったりして子宮口が開こうとすれば、多目の出血がおこります。そのため、お産は帝王切開になります。もし、週数が早い時期でも出血が多目であれば、その時点で帝王切開をしなければならなくなります。紀子様の場合は出血もなく、この時期までこれたことは、非常に喜ばしいことです。あとは、お腹の中の赤ちゃんの成長が順調で、もう体外に出ても大丈夫と判断されれば、今度は、陣痛が来たりして大出血がおきないうちに帝王切開を行うのが一般的で、そのため、妊娠37週に入る9月6日に決定されたのだと思います。あとは、無事に手術(出産)を終えられることをお祈りするだけです。
ところで、当院では、妊娠16~20週頃に、経膣エコーで胎盤の位置を確認しています。そして前置胎盤の疑いがあれば、その後注意して診察し、診断が確定すれば、週数の早い時期からの出血の危険性を考え、また帝王切開時も出血が多くなることが予想されるため、総合病院を紹介し、その後の管理をお願いしています。

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