2004年02月02日 Monday 更新
病診連携とは、一つの医療圏の中で、病院と診療所(個人医院)が、それぞれの機能分担を明確にして、お互いに連携し、協力し合いながら、患者さんの診療にあたるということです。
当院にあてはめてみると、当院を受診される患者さんを診察の結果、当院で引き続き診療できる場合はそのまま続けさせていただき、手術が必要であったり、厳重な管理が必要な場合は、その病気の治療に適した病院を紹介させていただきます。また、病院から、当院でできる範囲の診察・検査・注射・薬の処方等の依頼を受ける事もあります。
実際には、妊婦さんの場合は、心臓・腎臓病など内科の合併症がある場合や双胎などは妊娠の早い時期から、また、妊娠経過中に重症の妊娠中毒症になったり、また破水等で早産になりそうな時などは その時点で、県立中央病院かあるいは上越総合病院に紹介し、以後の管理をお願いしています。
生まれた赤ちゃんに呼吸障害や発熱などの異常がおきた場合は、主に県立中央病院小児科に、また 場合によっては上越総合病院小児科に、管理をお願いしています。ちなみに、県立中央病院には、上越地区唯一のNICU(未熟児等、厳重な管理が必要な新生児の集中治療施設)があります。
癌や子宮筋腫、卵巣腫瘍等の婦人科疾患で手術が必要な場合も、県立中央病院あるいは上越総合病院に紹介し、手術をお願いしています。
また、不妊症で、基本的な治療でもなかなか妊娠に至らない場合は、以前は長岡市の立川総合病院にお願いすることが多かったのですが、最近は市内の労災病院が力を入れているので、こちらに紹介させていただくことも多くなっています。
帝王切開等、当院で手術を行う場合は、昼夜を問わず、おもに上越総合病院の産婦人科の先生に応援に来ていただいています。もし都合がつかない場合は、他の上越市内の病院の産婦人科の先生に来ていただく事もあります。
いずれにしても、皆さんにとって最善の治療がうけられる様、病診連携を生かして診療しています。御安心ください。

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