海の向こうアメリカでは、トランプ氏が大統領選挙に勝利し、来年1月よりトランプ政権がスタートします。選挙運動中の言動から、どのような政策を打ち出し、また、日米関係はどうなっていくのか、予測しがたい状況です。お隣の国、韓国では、朴大統領の友人の国政介入疑惑で、大統領支持率が極端に下がり、政権の維持が危うい現状です。南のフィリピンでは、6月に就任したドウテルテ大統領が、国内外で、これまでにない政策を打ち出し、特に南シナ海における中国、アメリカとの関係がこれまでとは違ったものになってきています。我が国では、4年前からずっと安倍首相で続いており、これを安定政権と言っていいのかわかりませんが、こと外交に関しては、我が国と関わりの深い上記の国々の、政権、政策が変わっていくこの時期に、それぞれの国との新たな関係を築いていく上で、落ち着いて、冷静に対応できるのではないかと思われます。ところで、アメリカという国は、そしてアメリカ人は、何かうまくいかない事があると、われわれ日本人ならば、一部はそのままにして一部を変え、少しずつ変化させていくところを、彼らは、すべてを一度に変えてしまう、そういう国民性であることを、私は、アメリカ留学中にハダで感じました。ですから、政治経済の変化を求めて、まったく政治経験のないトランプ氏を大統領に選んでしまうのもうなずけます。もちろん、今後は、周囲の政治経験豊富な人の助言をうけて政権運営をはかっていくでしょうが、どう変化していくのか注目です。