2018年05月21日 Monday 更新
お産は、順調に経過していても、途中で、突然胎児の具合が悪くなり、赤ちゃんが仮死状態で生まれてくることがあります。そういった場合に、すぐに救急処置を施し、赤ちゃんを元気な状態にしてあげようとするのが、新生児蘇生法(NCPR)です。わが国では、2007年からNCPR普及事業が開始され、分娩にかかわる医師や看護スタッフを対象とした講習会が、全国各地で行われています。
ここ上越地域でも、県立中央病院や上越総合病院で、年に何回か講習会が行われ、当院の看護スタッフも数人ずつ参加していますが、当院でも、独自に講師の先生を招いて、講習会を開催しています。今月は、5月12日と26日の2回、県立中央病院小児科の倉辻先生に来ていただいて、ご指導いただいています。この新生児蘇生を実際の場で行うことはめったにありませんが、常に、救急処置ができるように手技を学びなおし、器材、薬剤を準備しておくことはぜひとも必要で、今後も定期的に講習会を開催していく予定です。
また、今週の水曜(5月23日)には、一般の救命救急の講習会を、消防署の救急救命士の方に来ていただいて行う予定で、今月は、まさに蘇生習得月間となっています。


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