厚生労働省の発表では、昨年一年間の日本の出生数は106万2604人、合計特殊出生率は1,25で減少が続き、さらに少子化が進んでいます。また、昨年一年間の死亡者数は108万4102人で、日本の総人口がついに減少に転じました。
国や県あるいは市町村レベルでは、それぞれが少子化対策を講じています。例えば、妊娠、出産にかかる費用の援助、育児支援などがそうですが、いずれもその場しのぎの観はいなめず、根本的な対策はあまりなされていません。最近は「格差社会」といわれ、フリーターやニートの増加に伴い低所得者層が増え、かれらが経済的に出産や育児をしていくことが困難であること。あるいは、産科医や小児科医が不足し、生み育てていくための医療環境が整備されていないこと。こういった社会問題も含めて解決していかないと少子化をくいとめることはできないのではないかと思います。
現在の日本の年齢別人口構成からみて、これから日本の人口が減少していくのは避けられません。むしろある程度減少してちょうど暮らしやすい人口に落ち着いていくのかもしれません。しかし、急激に減少しては、年金や介護等いろんな面で若年者層が高齢者層を支えきれなくなります。今こそみんなで真剣に少子化問題について考えましょう。