5月5日、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏への国民栄誉賞授与式が東京ドームで行われました。長嶋氏の現役時代の活躍を知るわれわれの世代にとっては、大変うれしいニュースで、心から祝福したいと思います。
スポーツ界では、最近、若い人たちの活躍が目立っています。陸上の男子100ｍで10秒01の世界ジュニアタイ記録を出した高校生の桐生選手。大学在学中にプロに転向し、すぐにツアー優勝を果たしたゴルフの松山選手。プロ野球では、高卒ルーキーで、すでに一軍で活躍している、藤浪選手（阪神）、大谷選手（日ハム）などです。かつては、若い力の台頭に対して、さらにきびしい試練を与えて、そこから這い上がってくるのが本物だという風潮もありました。しかし、体罰や暴力的指導への反省もあって、現在では、将来が期待される若い選手に対して、個々の選手に見合った指導や、生活面のサポートをするなど、非常に大事に育てていく姿勢がみえます。

ところで、一般社会においても、この時期、4月に入った、新入社員や新入生が、新しい環境に慣れて、そろそろ力を発揮してくる頃です。少子高齢化が進んでいく中で、今後、若い世代の力がますます必要になってきます。われわれの世代は、若者が能力を伸ばし、活躍できる環境をつくっていくことを常に考えていきましょう。