2021年02月01日 Monday 更新
新型コロナウイルス感染拡大で、緊急事態宣言が出されている状況ですが、いよいよ日本国内でも、ワクチン接種が始まります。ただ、半年という極めて短い時間にワクチン開発が行われたため、まだ十分な有効性や安全性に関するデータが集まっていません。妊婦さんに対しても、十分な知見がなく、国によって積極的に勧めているところもあれば、推奨してない国もあります。日本においては、日本産婦人科学会より、1月27日付けで、以下の提言がありました。
・コロナワクチンは、現時点で妊婦に対する安全性、特に中、長期的な副反応、胎児および新生児への安全性は確立していない。
・流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外することはしない。
・奇形の可能性のある器官形成期(妊娠12週まで)は、ワクチン接種をさける。
・感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する。
つまり、長期的な副反応は不明で、胎児および新生児への安全性は確立していないことを理解した上で、自身が感染しやすい状況にあるか、肥満や糖尿病など基礎疾患の有無を考慮して、個々で判断することになります。

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