2024年07月01日 Monday 更新
日本における、人口減少、少子高齢化は、歯止めがかからない状態で進んでいます。上越地域は、上越市、妙高市、糸魚川市の3市を合わせ上越医療圏として地域内で医療を支えあっています。
今、この医療圏の人口は約25万人ですが、10年後には20万人近くに減少する予測です。人口減少といっても、少子化による若者(働き手)の減少が主で、高齢者の割合は相対的に増えていきます。
ですから、今後は高齢者に対する医療の需要が増し、これに対処していかなければなりませんが、病院を支える若いスタッフが不足することが懸念されます。これまでのように各病院独自で対策を講じても解決するのが困難になってきており、上越医療圏全体で医療再編を行う必要が出てきました。
現在、各自治体、病院が集まって話し合いを重ね、まず短期再編として、3つの中核病院(県立中央病院、上越総合病院、新潟労災病院)のうちの1つの労災病院のすべての機能を他の病院に移行する事が決まり、1~2年のうちに完了する予定です。また、中期再編として、今後5~10年の間に、中核病院を1つにして、医師を始めとしたスタッフを集中させ、高度、専門的な治療を担い、重症患者に対応する。他の病院は、地域の身近な医療機関として、軽症や回復期の患者に対応する。そしてお互い連携を密にして、スタッフの応援、派遣などを行いながら、地域全体で医療を完結していく
構想となっています。

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