2020年02月17日 Monday 更新
新型コロナウイルスは、どうやら日本国内でも感染が広がっているようです。これまでは、空港や港での水際作戦で、ウイルスの国内侵入を防ごうとしてきましたが、どうもそれ以前の1月中に国内に入ってきていたようです。今後は、国内での感染拡大防止に努めなければならない、新たな段階に入りました。
ところで、新型ウイルスの妊婦さんへの影響について、日本産科婦人科学会から2月6日付で声明が出されました。それによると、新型コロナウイルス自体まだわからない事が多いため、他のコロナウイルスと同様と考えると、妊婦さんが、特に妊娠後期に感染した場合、インフルエンザと同様に、呼吸器症状が重症化しやすいということ。子宮内の胎児に直接感染が及ぶことはないが、流早産や胎児発育不全が増加するということ。妊娠初期にかかった場合、胎児奇形をおこすリスクとなることは考えにくいということ。産後にかかった場合は、血液中のウイルスが母乳を介して赤ちゃんに感染するおそれがあるので、授乳を中止し、解熱後4日目以降に再開すること。とあります。
とにかく、まだ有効な抗ウイルス薬はないので、まず予防、そして、自身の免疫力を落とさないようにすることが第一です。当院でも、これまで以上に感染防止対策を徹底し、院内のいたる所に、手指のアルコール消毒液を配備しましたので、皆さんも、来院時、病室入室時、手すり等にさわった後など、こまめに消毒を行ってください。

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