2022年08月01日 Monday 更新
新型コロナウイルス感染は、現在の第7波が急速に広まり、これまでにない新規感染者の増加となっています。ウイルスは現在、オミクロン株系統の「BA.5」に置き換わってきており、この変異種の感染力が高く、また政府の方針として、以前のような強い社会活動の制限をしないこともあり、感染拡大の要因となっています。ただ、症状は軽症で終わることが多いようで、当院にかかっている妊婦さんでも何人かが感染しましたが、全員症状は軽く、自宅療養で回復しました。「BA.5」は、潜伏期間が2.4日と従来のものより短く、そのため濃厚接触者の自宅待機期間も最短で3日間に短縮されましたが、それでも多くの自宅療養者、自宅待機者が出て、ふだんの社会生活全体に影響がでています。
政府は、この第7波が落ち着いたら、新型コロナウイルス感染症を感染症法の2類から5類への変更を検討するとのことです。それには、現在、インフルエンザに対するタミフルのような抗ウイルス薬が普及していない事、公費で行われているワクチン接種が自己負担になる事などの問題がありますが、すべての状況を考えると、そろそろ季節性インフルエンザと同等の5類に変更してもよい時期かもしれません。ただわれわれは、これまで通りの感染対策をやっていきましょう。

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